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2017年06月05日

カイロでよく使われる用語の意味(筋膜リリース)

 こんにちは。桜カイロプラクティックの吉野 和織です。
 今回は「筋膜リリース」についてです。
 (これも順次、追加していきます)

 筋膜(きんまく)ということで、最初は筋肉編に書こうと思ったんですが
 内容が筋肉とは一線を画しているので、項目を独立させました。
 頭の頂点から足の先まで、くまなく繋がっている組織です。
 名前に”筋”の文字が付いてますが、中身は全く別物です。


 筋膜とは
 体の各部分をくまなく覆い、張力を持って体の形を形作っている組織。
 人体は骨を取り除いても、その形を綺麗に保持できます。
 故に「第2の骨格」という別名で呼ばれることもあります。
 広義においては腹膜、硬膜などもこの筋膜に分類されます。


 筋膜の種類
 浅筋膜:皮膚のすぐ下にある組織。脂肪層も含んでいる
 深筋膜:浅筋膜のすぐ下にある
 筋外膜:筋肉を包んでいる
 筋周膜:筋肉の束を包んでいる
 筋内膜:筋繊維を包んでいる

 筋膜リリースで大事なのは上2つの、浅筋膜と深筋膜です。
 (ちなみに、重度の火傷をすると損傷するのはこの2つです)


 筋膜の成分
 2種類のたんぱく質がガーゼの様に織り込まれて膜を作っている。
  エラスチン 
  弾性繊維(だんせいせんい)
  短く細いコイル状の繊維が何重、幾重にも枝分かれする
  見た目はネット状になっている
  弾力性と伸縮性に優れている 
 コラーゲン
  膠原繊維(こうげんせんい)
  螺旋状のたんぱく質を3本、束ねた組織
  見た目は太い紐
  強靭であるが伸縮性は低い
  温めると柔らかくなり、冷やすと固くなる
 (施術者の手の体温でも柔らかくなります)


 テンセグリティ(tensegrity)
 建築用語
 アメリカ人建築家リチャード・バックミンスター・フラーが提唱した概念の一つ。
 Tension(張力)とIntegrity(統合)の造語。
 人体が筋膜の張力によって形作られていることから
 カイロでもこの用語が使われるようになりました。

 内部の安全性
 体内の張力と圧縮のバランスによって
 方向に関係なく、形状、姿勢を維持できる。
 体操やフィギアスケートでクルクル回転しても大丈夫なのは、このためです。

 ゆがみの分散
 局所的に圧力がかかっても、構造全体に分散させ
 深刻な損傷に至らしめない様に出来ている。

 全方向への拡大と縮小
 テンセグリティ構造体にある方向に圧をかけると
 張力と圧縮によって、その反対側、横など違う場所に圧が逃げていき
 多岐にわたる面が圧縮を起こして、構造全体で圧を受け止める。
 弾力性を増していき、身体を防御している。




Posted by 桜カイロプラクティック at 16:41│Comments(0)
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